10日の日経平均株価は前週末比132円80銭高の2万823円51銭とほぼ高値で引け、6営業日連続で上昇かつ年初来高値を更新した。15年7月21日に付けた高値2万841円97銭以来の高値水準となる。一方、TOPIX(東証株価指数)は同7.98ポイント高の1695.14と、07年7月31日以来の高値水準で終えた。

 朝方は9日の米国株安が重しとなり売りが先行、寄り付き直後に2万663円08銭(前週末比27円63銭安)まで弱含んだ。ただ、下値は限定的で、売り一巡後は景気・決算期待などを支えにプラス圏入りした。きょうは北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日で、軍事的な挑発行動が警戒されたが、目立った動きがなく北朝鮮リスク懸念が和らいだこともあり、大引け間際には一時2万823円66銭(同132円95銭高)を付ける場面があった。

 東証1部の出来高は14億8520万株、売買代金は2兆5442億円。騰落銘柄数は値上がり1421銘柄、値下がり523銘柄、変わらず86銘柄。

<為替>
 10日の東京外国為替市場でドル・円はもみ合いとなっている。3連休明けの朝方は1ドル=112円60銭台を中心に推移。8月経常収支は2兆3804億円の黒字と市場予想を上回ったが目立った反応は出ていない。

 午前10時の仲値公示に向け112円82銭まで上昇する場面が見られたが一時的。北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日で軍事的挑発を警戒した様子見感は強く、その後は112円50−60銭近辺で様子見感の強い流れが続いている。

提供:モーニングスター社

https://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=1812262 2017/10/10 16:03