http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171010/k10011174021000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009


国土地理院がインターネットで公開している全国の地殻変動の一部のデータで、縮尺を示す目盛りに誤りがあったことがわかりました。この目盛りは、各地の地震や火山の活動を示す図にも使われていますが、いずれも評価などに影響はないということです。
国土地理院によりますと、誤りがあったのは、インターネットで公開している全国の地殻変動の一部のデータで、縮尺を示す目盛りです。

通常、赤道付近が最も短く、赤道から離れるほど、地図が拡大するため目盛りも長くなるということですが、誤りがあった目盛りは、いずれも赤道付近と同じ長さになっていて、特に国内で赤道から最も遠い北海道では3割程度、長さが不足していたということです。

原因は、地図を作画するソフトウェアの不具合で、現在改修を進めているということです。

この目盛りは、国土地理院のほか、気象庁や政府の地震調査研究推進本部がインターネットで公表している合わせて18の資料に使われています。

中には、いずれも政府の地震調査研究推進本部が、去年8月に公開した「中国地域の活断層の地域評価」や東日本大震災の半年後の平成23年9月からことし8月にかけて公開した「毎月の地震活動」、それに、気象庁が平成25年3月からことし6月にかけて公開した「火山噴火予知連絡会資料」などがありますが、いずれも地殻変動のデータ自体に誤りはなく、地震や火山の活動の評価や分析に影響はないということです。

国土地理院は「資料を利用されている方々にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」とコメントしています。

10月10日 20時14分