http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171011/k10011175131000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_012


北朝鮮の弾道ミサイルに、旧ソビエト製のロケットエンジンが使われていると指摘された問題で、ウクライナ政府の高官は、NHKのインタビューに対し、ウクライナから製造技術が流出した可能性を否定したうえで、実態の解明に向けて国際的な調査を実施するよう関係国に働きかけていることを明らかにしました。

北朝鮮の弾道ミサイルをめぐっては、ことし8月アメリカのロケット技術の専門家が、旧ソビエト製のロケットエンジンが使われている可能性を指摘し、ロシア国営テレビは、ウクライナの工場から製造技術が流出したと報道しました。

これについて、ウクライナ大統領府で外交問題を担当するエリセーエフ副長官は、11日、都内で行われたNHKのインタビューの中で、「根拠が無く不正確だ」と述べて否定しました。そのうえで、「北朝鮮が、ミサイルや核の技術を開発していることを非難する。北朝鮮は、北東アジアだけでなく世界全体の安全と安定を脅かしている。北朝鮮が、どのようにミサイルや核の技術を開発してきたのか、どの国が関与してきたのかを明確にするべきだ」と述べ、実態解明に向けて、国際的な調査を実施するよう関係国に働きかけていることを明らかにしました。

さらに、エリセーエフ副長官は「われわれは、ロシアが、北朝鮮の技術開発に関与してきたことを示す証拠をつかんでいる」と述べ、ロシアが北朝鮮を背後で支えているとして、その責任を国際社会に訴えていく考えを示しました。

10月11日 20時31分