今月4日に岐阜県七宗町の県道で無免許でマイカーを運転中に停車中の軽乗用車に追突し、女性に重傷を負わせ逃走した大学教授は、なんとも往生際の悪い男だった。

自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで11日、逮捕されたのは岐阜大の教授、辻泰秀容疑者(59)。
自宅から出てきた辻容疑者に捜査員が「辻さんですね」と声をかけると「違います」「私は辻泰秀さんではない」と人違いで押し通したという。
捜査関係者は「勤め先の大学や自宅を把握し行動確認しているし、著名な大学教授でテレビにも出演しているようですし、ホームページにも顔がはっきり出ていて、どう見たって本人だった」とあきれ顔だ。

車は近所の修理工場に出されていたにもかかわらず、事故についても「覚えていない」とシラを切り続け、逮捕後も変わらず身元を隠し続けているという。

「名乗らなければ新聞に名前が出ないとでも思っているのか…」と捜査関係者は、辻容疑者の往生際の悪さには閉口している様子。

辻容疑者は4日午後2時30分すぎ、県道の左側に停車していた女性(66)の軽乗用車に追突。
女性に頸椎捻挫の重傷を負わせたまま、無免許がバレると思ったのか、そのまま逃走。
だが、女性が覚えていたナンバーから容疑者名義の車が特定された。

同署によると、辻容疑者の免許は2011年に失効していた。
「あて逃げ」と「ひき逃げ」は被害者が負傷しているかどうかで区別されるが、辻容疑者のケースはひき逃げと無免許運転。
昨年12月に“当て逃げ事故”を起こし、書類送検されたお笑い芸人「ノンスタイル」井上裕介(37)よりもタチが悪い。

辻容疑者は教育学部で美術教育学を担当。造形美術に関する著書も多く、テレビや新聞で活動が紹介される地元の有名人だった。
保身に走るあまり「人違いだ」などと言い逃れを重ねた結果、逆に全国ニュースになってしまった。

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2017年10月12日 17時00分