不動産仲介の三鬼商事(東京・中央)が12日発表した9月の大阪ビジネス地区のオフィス空室率は前月比0.13ポイント低下の3.83%だった。2002年の月次集計開始以来の最低値を更新した。新規ビルの供給が少ないなか、自社ビルからの借り換え移転などがあり、オフィスの不足感はさらに深まった。

 大阪のオフィス空室率は今年8月、月次で初めて4%を下回った。9月は梅田地区が前月比0.35ポイント低下の2.38%、淀屋橋・本町地区も同0.02ポイント低下の3.91%。中心部への拠点の集約が進み、全体をさらに押し下げた。

 1坪(3.3平方メートル)あたりの平均賃料(募集時)は1万1187円で前月から11円上がった。「割引率が縮まり、成約額はさらに上がっている」(三鬼商事大阪支店の小畑大太氏)という。

配信2017/10/12 18:30
日本経済新聞
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