安定して軌道を回り続けている人工衛星や宇宙ステーションの場合、
機器が故障して役立たずになったり寿命がきたりしたら、遠隔操作で地球の安全な海洋上に落下させるが、大気圏突入時に燃え尽きさせるというのが通常のパターンだ。
ところが、天宮1号はこうした遠隔操作が一切できず、いつ落ちてくるかわからない。
天体物理学者ジョナサン・マクダウェル氏も、「天宮1号が大気圏に突入するタイミングは、6、7時間前になってやっとわかればいいほうだ。
しかも、タイミングがわからないということは当然、落下地点も事前予測ができない」と語っている……。

今年1月23日、ある男が急逝した。
名前はロン・バート。数々の政治動向や天災の発生を言い当ててきたアメリカ最強の予言者だ。
死の数カ月前、ロンは本誌のインタビュー取材でこんなことをつぶやいていた。
「日本の皆さんにどうしても伝えたいことがある。2017年、"地面を揺るがす天からの災い"に気をつけて……」
この"天からの災い"が何を意味するのか、当時はまったくわからなかった。
しかしこれはまさに中国の「天宮1号」の墜落を指していたのではないだろうか。
来年は常に空を見上げなら過ごしたほうがいいのかしれない……。
(週刊プレイボーイ 2016-48号)より