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ことしの新米の価格は、先月の調査で去年より8.3%値上がりしました。家畜の餌になる飼料用に転作する農家が増え、主食用のコメの収穫量が減少する見込みになっていることが値上がりにつながりました。

農林水産省は、先月、全国の農協が卸売業者に販売した新米の価格などを調査しました。

それによりますと、すべての銘柄の平均価格は60キロ当たり1万5526円でした。去年の同じ月に比べて1184円、率にして8.3%値上がりしました。新米の価格は、9月時点の調査ではこれで3年連続で値上がりしています。

取り引き量が最も多い新潟県産の「コシヒカリ」は1万6906円で去年より1.8%値上がりしました。次いで取り引き量が多い富山県産の「コシヒカリ」は1万5951円で3.4%上昇しました。

価格が最も高かったのは、新潟県の「魚沼産コシヒカリ」で2万600円でした。
前の年より1%値下がりしましたが、3年連続で2万円を超えました。

農林水産省によりますと、新米の値上がりが続いているのは家畜の餌になる飼料用に転作する農家が増え、主食用のコメの収穫量が減少する見込みになっているためです。また夏場の天候不順の影響で、東北や北海道で例年よりもコメの収穫が遅れていることも背景にあると見られます。

農林水産省は「収穫が遅れている新米が今後、市場に出荷されれば値上がり幅は小さくなるのではないか」と話しています。

10月13日 18時26分