http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171016/k10011178921000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009

イランのザリーフ外相は、アメリカのトランプ大統領が核合意を「認めない」という判断を示したことついて、今後、アメリカが経済制裁を再開した場合には核合意から離脱するのも選択肢の1つだという考えを示し、アメリカを強くけん制しました。

アメリカのトランプ大統領は13日、おととしイランと欧米などが結んだ核合意について「認めない」としたうえで、イランに対する制裁を再開するかどうかの判断を議会に委ねる考えを示しました。

これについて、イランのザリーフ外相は14日、国営テレビのインタビューで、トランプ政権の対応は核合意に反していると批判したうえで、今後、核合意の協議に参加した国でつくる合同委員会に申し立てを行うことを明らかにしました。

そのうえで、「他国が誤った判断をすれば、イランは核合意にとどまらない。平和的な核開発を発展させていくことになる」と述べて、アメリカが制裁を再開した場合には核合意から離脱し、核開発を加速させることも選択肢の1つだという認識を示し、アメリカを強くけん制しました。

核合意を認めないとしたトランプ政権の方針に対しては、協議に参加したイギリス、フランス、ドイツの3か国が核合意は守られるべきだとする共同声明を発表するなど、国際社会でも懸念が広がっていて、今後、アメリカ議会がどのような判断を示すのか注目されます。

10月16日 4時26分