不漁対策 県外の巻き網船誘致へ

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044743391.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

サンマなどの不漁が続き、水産加工の工場の休止が決まるなど、影響が広がっていることを受け、
岩手県は来年夏ごろをめどに、県外の巻き網船の誘致に取り組むことを決めました。

岩手県では、サンマやサケ、スルメイカなど主要な魚の不漁が続いていて、
11月には、宮古市にあるサンマの缶詰などの製造工場が休止するなど、
水産加工業にまで影響が広がっています。

一方、三陸沖では、円形に広げた網でイワシやサバを包み込むように取る「巻き網漁」は好調ですが、
岩手県には国から巻き網漁が許可された大型船がなく、水揚げの実績がほとんどないということです。

さらに、ことし8月に、県が沿岸12の市町村で行った調査でも、水産加工業者の7割以上が
「材料の調達に課題」と答えていて魚の確保が急務となっています。
このため、岩手県は沿岸の市町村や漁協と協力して、来年夏以降に、
県内の港に水揚げしてもらえるよう、巻き網船の誘致に取り組むことを決めました。

市場でも巻き網船誘致のニーズが高まっているということで、県は
今後、市町村などの意向を調べたうえで誘致を本格化する方針です。

岩手県の担当者は
「水産加工業は沿岸の基幹産業の一つなので、安定的な原料確保につなげていきたい」
と話しています。

10/17 10:43