愛媛県今治市で、ことし4月から5月にかけて高齢の女性や親子が刃物で刺され2人が死亡、1人が大けがをした事件で、松山地方検察庁は警察による任意の事情聴取のあと自殺し、殺人などの疑いで書類送検された37歳の女について、事件に関与したと断定したうえで、容疑者死亡のため不起訴にしました。

愛媛県今治市では、ことし4月、越智サツキさん(81)が自宅で包丁で刺されて殺害されたのに続き、5月にはおよそ400メートル離れた市営住宅で、岡本ユキヱさん(92)がナイフで刺されて殺害され、当時70歳の息子も大けがをしました。

一連の事件では、防犯カメラの映像などから近くに住む、窪田さや香容疑者(37)が警察による任意の事情聴取を受けましたが、翌日に自殺し、警察は現場で採取された血液のDNA鑑定などを基に、殺人などの疑いで書類送検していました。

その後、松山地方検察庁が捜査を進めた結果、いずれの事件とも窪田容疑者による犯行と断定したうえで、本人が死亡していることから18日、不起訴にしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171018/k10011182081000.html