http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171018/k10011181841000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_019

10月18日 20時18分

日産自動車が、資格の無い従業員に車の出荷前の検査をさせていた問題に関連して、日産の傘下にある「三菱自動車工業」は、日本向けの車を製造している国内外のすべての工場で不適切な検査はなかったと発表しました。

日産は、国内のすべての工場で、資格の無い従業員が出荷前の車の検査を行っていたことがわかり、今月6日国内で製造したおよそ116万台についてリコールを届け出ました。

この問題で、日産の傘下にある三菱自動車は、同様の事例がなかったか調査を行った結果、日本向けの車を製造している国内外のすべての工場で書類が残っている3年9か月の期間について、不適切な検査がなかったことを確認したということです。

三菱自動車では、16日国土交通省に調査の結果を報告したということで、益子修CEO=最高経営責任者は、18日の中期経営計画についての記者会見で、「三菱自動車の工場では、問題なく検査をやっていたが、今後そうした誤りが防ぐシステムをつくる必要がある」と述べ、ことしの12月以降、国内外の4つの工場に指紋認証の機能をつけたタブレット端末を導入して、資格を持った検査員だけが記録を作成できるようにする取り組みを行う考えを示しました。

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