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10月19日 5時03分

アメリカの中央銀行、FRB=連邦準備制度理事会は最新の経済報告で雇用が伸びていることなどから、アメリカ経済は緩やかに拡大していると指摘しました。ただ、労働力不足の広がりにもかかわらず、賃金の上昇は緩やかだとしていて、物価の動向を慎重に見極めながら、年内にあと1回の利上げを検討するものと見られます。

FRBは18日、全米に12ある地区連銀が企業などに行った聞き取り調査を基に最新の経済報告を公表しました。

報告では雇用が伸びているうえ、ほとんどの地区で自動車や観光への支出が増えていることから、アメリカ経済は緩やかに拡大していると指摘しました。

ただ、ハリケーンの復興需要による建設業をはじめ、運輸、製造業、それにヘルスケアなどの分野で労働力の不足が広がっているにもかかわらず、大半の地区では賃金の上昇は緩やかだとしています。

このため、FRBは物価の動向を慎重に見極めながら、年内にあと1回の利上げを検討するものと見られ、市場では今のところ12月の金融政策を決める会合で追加の利上げが行われると見ています。