2017/10/18

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 原油価格の上昇や円安などを背景に、ガソリン価格が値上がり傾向にある。苫小牧市内のガソリンスタンド(フルサービス店)では今月に入って値上げの動きが強まり、レギュラー1リットル当たり価格は現在、前週より4円高の136円の値を付ける店が目立つ。ドライバーは価格上昇にため息をつき、業界関係者は今後の動向を注視する。

 市内の9月のレギュラー価格は120円台が主流で、市が調査した同月10日時点の平均価格は127円。しかし、次第に値上がり傾向になり、今月に入り130円台の価格を掲げるスタンドが目に付くようになった。

 上昇は全国的な傾向で、調査機関の石油情報センター(東京)によると、9月11日時点のレギュラー平均価格は131・3円だったが、19日は131・6円、26日で132・3円、今月2日で133・7円、10日で134・9円と4週連続して値上がり。同センターは「原油価格の上昇と円安の進行で、石油元売りが卸値を引き上げたため、小売価格も連動して上がっている」と分析する。

 市内の業界関係者は「石油元売りの卸価格上昇で、安売り店と競争していたガソリンスタンドの経営が厳しくなった。このため、全道的に小売価格に転嫁する動きが出ている」と説明する。先行きで心配な点は北朝鮮問題とし、情勢がさらに悪化し、原油の輸入環境を損なえば、石油製品価格の高騰を招きかねないと不安視する。

 ガソリン価格の上昇に、市民からは暮らしへの影響を懸念する声も聞かれる。市内春日町の中川順一さん(84)は「石油製品の値上がりは生活に直接影響する。冬が近づくので、灯油の値段も高くなると困る」と話す。

 同センターは当面のガソリン価格について「横ばいか、小幅に上昇していくのでは」と予測し、北朝鮮問題の動向も注意深く見守っている。

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