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大阪ミナミで酒を飲んで車を運転し、1人を死亡させ2人に重軽傷を負わせた罪に問われた女の裁判。危険運転は認められず、「運転ミスだ」とした判決が確定することになりました。

【亡くなった河本恵果さんの母・友紀さん】
「何も改善してあげられなくて、あなたの無念を晴らせなくてごめんねっていうことしか言えない。被害者側にこういう風に思わせる司法と加害者に憤りを感じます」

おととし5月、大阪ミナミで暴走した車にはねられた河本恵果さん(当時24)が死亡し、男女2人が重軽傷を負いました。

ビールなど約1.6リットルの酒を飲み車を運転していた白坂愛里被告(27)は、危険運転致死傷の罪に問われました。

1審の大阪地裁は去年11月、「酒の影響は少なく、アクセルとブレーキを踏み間違えた運転ミス」として危険運転を認めず、過失運転致死傷の罪で懲役3年6ヵ月を言い渡し、検察が控訴。

今月、大阪高裁も「1審の判断に誤りはない」としたため、遺族は検察に対し最高裁に上告するよう求めていました。

しかし、検察は「適法な理由が見出しがたい」として上告を断念。白坂被告に対する、過失運転での判決が確定することになりました。

【亡くなった河本恵果さんの母・友紀さん】
「(判決は)飲酒運転を軽視していると腹立たしかったし、司法がそういう風に考えていたら、飲酒運転は絶対なくならない。解釈の仕方が私たちとは全く違う。法律の解釈をちゃんとして欲しい。プロの方に言うのは失礼だが、何のための法律なのか」

危険運転の適用を求め、17万人分もの署名を集めるなど2年5ヵ月にわたって戦ってきた遺族。裁判所はその思いを受け止めることはありませんでした。

配信10/20(金) 0:38 
カンテレ
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