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10月25日 21時26分

東京オリンピックが開催された1964年の東京都内の町並みを、一般などから集めた古い写真を元に、VR=バーチャルリアリティーなど最新の技術で立体的に再現し、幅広い世代に体験してもらおうという民間のプロジェクトが始まりました。

このプロジェクトは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、前回、オリンピックが開かれた1964年当時の東京を再現し、都市の風景の変遷を幅広い世代に伝えていこうと始まったもので、25日は東京の渋谷ヒカリエで記者会見が開かれました。

プロジェクトの核となる技術は、建物などを撮影した複数の写真から立体的なCGを生成する「フォトグラメトリー」と呼ばれるもので、まず、渋谷区役所や東急電鉄から提供された1964年ごろのおよそ800枚の写真を元に、渋谷駅周辺の町並みの再現を始めています。精密なCGを生成するにはより多くの写真が必要だということで、プロジェクトでは一般の人からも1964年当時の渋谷の写真を募っており、2020年までに渋谷をはじめ東京都内の多くの町並みの再現に取り組みたいとしています。

プロジェクトの発起人の1人で、日本テレビのプロデューサーとして多くの人気番組を手がけた土屋敏男さんは「当時の東京を知る世代と現代の若者たちとの間で新しいコミュニケ−ションが生まれるようなプロジェクトにつなげたい。東京のほかに日本各地や世界各地にも広げていきたいですね」と話していました。

プロジェクトでは1964年当時の写真を、郵送やネットなどで受け付けています。ホームページはこちらです。https://1964tokyo-vr.org

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