0001ばーど ★
2017/10/26(木) 10:33:59.36ID:CAP_USER9きのこ会は2009年8月に設立。会員約30人が県内に生息するキノコの種類や分布を調べるため、年に4回観察会を開いている。
今年3回目となる観察会は9月下旬、鳥栖市立石町の御手洗(おちょうず)の滝周辺であり、会員ら16人が参加した。
集合場所では出発前から人だかりができていた。会員たちの足元を見ると、星形に見える皮が付いた不思議な生物を発見。傘と茎からなる見慣れた姿とは似つかない「フクロツチガキ」と呼ばれるキノコだ。直径は2〜3センチ。気付かずに踏みつぶしてしまうところだった。
滝に続く道は一面落ち葉に覆われていた。「ここにあるよ」。会員の一人に教えられてしゃがみ込むと、落ち葉の隙間にキノコがのぞく。はいつくばるようにして写真に収めた。
「注意深く見れば、どこにキノコがあるかが分かるようになりますよ」と副会長の野中憲雄さん(66)。コケの下や朽ち木の割れ目なども細かく探しながら歩くと、さまざまなキノコに出合うことができた。
鮮やかな朱色の「アカイボカサタケ」、オレンジ色の傘がころんとしていてかわいい「ダイダイガサ」、花びらのように繊細なひだの「キツネノハナガサ」、先端部が枝分かれした「ホウキタケ」の仲間…。多彩なキノコが次々と姿を現し、心が躍った。
観察会終了後、摘み取ったキノコを確かめる同定会にも参加。虫眼鏡を片手に図鑑と見比べながら傘の色や形、質感などを手掛かりにして73種を特定した。19種が不明だった。
「名前の付いているキノコは2500種ほど。詳しく分類されていないものも含めると、種類は5千種とも7千種ともいわれている」と会長の蒲原邦行さん(66)は説く。
会には食毒についての問い合わせも多い。「食べられるものが2割、毒キノコが2割、残りの6割は分からない」と蒲原さん。「派手な色は毒キノコ」「縦に裂けるキノコは食べられる」などの通説はすべて迷信で、素人による食毒の判断は難しいという。
「野生キノコは奥が深い。はっきりしない部分も多く、そこが魅力です」とも。参加者は「傘の色がきれい」「宝探しのような喜びがある」と笑顔で感想を語り合った。
きのこ会は11月19日、唐津市の虹の松原で今年最後の観察会を開く。市販のキノコを調理する「きのこを食する会」(参加費500円)もある。11日までの申し込みが必要。申し込みは同会ホームページ(https://sagakinoko.wordpress.com/)から。
アカイボカサタケ
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ダイダイガサ
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キツネノハナガサ
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ホウキタケの仲間
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採取したキノコの種類を調べる佐賀きのこ会の会員
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配信2017年10月26日 06時00分
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/368749/