http://yomiuri.co.jp/national/20171026-OYT1T50028.html
北海道留寿都村のルスツリゾートの遊園地で6月、小学6年の男子児童が大型遊具「バイキング」から転落して軽傷を負った事故で、国土交通省は25日、遊具が転落を防止する構造になっていなかったことが原因などとする事故調査報告書を公表した。

 事故は6月22日に発生。「バイキング」は振り子のように動く船形の大型遊具で、男子児童は安全用の手すりから片手を離した際にバランスを崩し、手すりの下をすり抜けて乗り場に転落した。報告書では、安全用の手すりでは体が完全に固定されない上、座席横にある乗降口にも扉などがなく、こうした構造が事故につながったとした。

 同省によると、同遊園地は8月から、座席の片側を金属製の柵で塞ぎ、乗降口にチェーンを付けるなどの再発防止策を講じて運転を再開した。また、同型機が北海道や栃木、愛知などの計19遊園地に設置されていることから、同省は9月、同様の対策を講じるよう各遊園地側に指導した。

事故当時
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安全対策後
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