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10月26日 15時27分

台風21号の影響で、記録的な大雨となった和歌山県新宮市では、住宅や店舗など建物およそ1300棟が水につかるなどの被害を受けていたことが市の調査でわかりました。

台風21号の影響で、新宮市では、今月21日午前0時からの48時間の雨量が統計を取り始めてから最も多い888.5ミリに達しました。

新宮市が被害にあった建物の確認を進めた結果、25日午後4時の時点で、一部が壊れた住宅が60棟、床上まで浸水した住宅が545棟、床下までの浸水した住宅が462棟に上ったほか、店舗も212棟が浸水被害を受けました。

新宮市下田地区に設けられた臨時のごみ集積場には、水にぬれて使えなくなった家財道具などが大量に積み上げられていました。

大規模な浸水を受け、新宮市は、被害を受けた住民のために26日、市の福祉センターに臨時の避難所を設けました。避難所には10人ほどを受け入れることができ、来月5日まで、利用できるということです。

新宮市福祉課の有本文彦課長は「接近している台風22号の被害も予想されるので、住むところに困っている人は早めに来てほしい」と話していました。

また、市の社会福祉協議会は被害を受けた住宅の後片づけなどを手伝うボランティアを受け付けていますが、必要な人手が確保できておらず、希望者を募っているということです。

新宮市社会福祉協議会の電話番号は(リンク先に連絡先あり)

浸水被害の住民は

自宅が床上まで水につかる被害を受けた、亀田孝八さん(80)は「あっという間に家の中まで水が入ってきた。側溝からも水が吹き出ていた」と話していました。
また、妻の行子さん(80)は「床上15センチくらいまで水が上がって来た。こんなことは初めてです」と話していました。

喫茶店を経営する川辺巖さん(75)は、店内が床上およそ1メートルまで水につかったということで「6年前の紀伊半島豪雨の時よりもひどかった。イスや壁が被害を受けたので、営業を再開するまで10日間くらいはかかるだろう」と話していました。

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