文部科学省は26日、全国の小中高校などを対象に、いじめや不登校の状況を調べた2016年度「問題行動・不登校調査」(速報値)の結果を公表した。

いじめの認知件数は、15年度より9万8676件増え、過去最多の32万3808件(前年度比43・8%増)となった。特に小学校では56・8%増の23万7921件と急増した。

 認知件数が増えた背景には、16年度調査から「けんか」「ふざけ合い」なども被害者に積極的に確認するように文科省が通知したことから、「ふざけ合いなどが目立つ小学校低学年中心に、教員の意識が高まった」(文科省幹部)という。

 全体の件数が増えた一方、被害者の生命・身体の安全が脅かされたり、被害者が長期間の不登校になったりする「重大事態」は前年度比86件増の400件に上るなど、深刻な例も目立っている。

http://yomiuri.co.jp/national/20171026-OYT1T50145.html