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大阪・岸和田市で、台風21号の影響で、山の斜面が崩れて車に乗っていた女性が死亡した現場を、専門家が調査したところ、現場近くに造成地があり、その一部が崩れていたことがわかりました。

今月22日、岸和田市大沢町で、台風の影響で山の斜面が崩れて川に流れ込み、道路に土砂や水があふれて、車に乗っていた68歳の女性が死亡しました。

この土砂災害の調査のため、26日午後2時すぎ、国の専門家チームが現場に入りました。

現場は大量の土砂によって川の一部がせき止められ、現在もあふれた水が近くの道路に流れ込んでいて、専門家らは慎重に周辺の状況を調査しました。

調査の結果、現場近くには、盛り土で造成された場所があり、その一部が崩れていたのがわかったということです。

調査にあたった国立研究開発法人・土木研究所の藤平大上席研究員は、土砂災害が起きた原因について、「大雨で地下水が増え、盛り土の一部が崩れた可能性がある。今は地下水も減り、川の水も流れているので、再び大規模な土砂災害が発生する可能性は低い」と述べました。

その一方で、「岸和田市周辺には土砂災害が起こりやすい谷や崖が多い。すでに地盤が緩んでいる状態なので今後の雨の降り方には注意してほしい」と話していました。

10月26日 20時15分

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