太平洋戦争末期の沖縄戦で住民が「集団自決」した沖縄県読谷よみたん村の壕ごう「チビチリガマ」が荒らされた事件で、那覇家裁沖縄支部(工藤明日香裁判官)は、器物損壊の非行事実で送致された少年4人のうち、男子高校生(19)について、保護観察処分の決定を出した。決定は24日付。

決定では、男子高校生を含む少年4人について「遺族らの心情を深く傷つけ、社会に与えた影響も大きい」と指摘。男子高校生について「健全育成を期するためには、保護観察処分が相当」と結論づけた。

決定によると、少年4人は9月5〜12日、肝試しで「チビチリガマ」に入り、看板や千羽鶴など計20点を棒でたたくなどして壊した。

2017年10月27日 19時06分
YOMIURI ONLINE
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