http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171027/k10011200831000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004

10月27日 20時26分

千葉大学医学部附属病院で死亡した入院患者4人から、抗生物質などの抗菌薬が効きにくい「多剤耐性緑のう菌」が検出されたことを受けて、病院が調べた結果、このうち3人については院内感染だったと見られることがわかりました。

千葉大学医学部附属病院では、ことし8月から先月にかけて死亡した4人の入院患者から、抗菌薬が効きにくく、院内感染を引き起こすことがある「多剤耐性緑のう菌」が検出されたことから、病院では調査委員会を設けて原因を調査しました。

病院が公表した調査結果によりますと、4人は40代から60代の男性で、いずれもほぼ同じ時期に同じ集中治療室に入院していて、4人から検出された菌のうち2人の菌の遺伝子の型が一致していたことや、菌の検出時期などから、このうち3人については院内感染だったと見られるということです。
一方、死因は、治療していた病気の進行によるもので、菌に感染したこととの明確な因果関係は認められず、感染経路も特定できなかったとしています。

市川智彦副院長は「感染防止対策が徹底されていなかったと重く受け止めている。抗菌薬の適正使用などを進め再発防止に努めたい」と話しています。