台風２２号、銚子沖１００キロを東北東に移動中
2017年10月29日 23時11分
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　台風２２号は２９日、勢力を維持したまま九州から関東の沖を北東へ進み、太平洋側を中心に広い範囲で大雨となった。

　３０日には温帯低気圧に変わる見通しだ。

　気象庁によると、台風２２号は２９日午後９時現在、千葉県銚子市の南南東約１００キロを時速８５キロで東北東に進んでいる。

　中心気圧は９８５ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４０メートル。

　台風の進路沿いで激しい雨となり、宮崎空港がある宮崎市赤江では２９日朝までの２４時間雨量が、平年の１０月の１か月雨量の２倍を超える４６２・５ミリとなり、観測史上最高を記録した。
また、１時間雨量は東京・伊豆大島で７５ミリ、愛知県田原市で５７・５ミリ、静岡県掛川市で５２・５ミリを記録した。

　３０日は太平洋側で天候が回復するが、東北と北海道の太平洋側では最大風速２０メートル以上の非常に強い風が吹く可能性がある。

　空の便は、宮崎発羽田行きなど九州発着便を中心に欠航が相次いだ。２９日午後８時現在、日本航空で２２便、全日空は３７便が欠航し、計約４７００人に影響が出た。

　鉄道も同７時現在、ＪＲ東日本で東京―勝浦駅間を結ぶ「わかしお」など、千葉県内を走る特急計８本が運休や区間運休になったほか、東京―高松駅間の寝台特急も上下２本が運休。
ＪＲ東海でも東海道新幹線が新富士―掛川駅間などで一時運転を見合わせ、約１０万人に影響した。甲府―静岡駅間を走る特急「ワイドビューふじかわ」も計８本が運休した。