>>37
ローマ帝国をキリスト教が席巻してゆくわけさ、新興宗教として。
んで、ギリシア神話→ローマ神話の豊かな多神教的世界が破壊されるわけ。

多神教ってのは、諸部族のそれぞれの神を否定しないで受け入れていった結果
だから、諸部族が共存するローマ帝国にふさわしし宗教で、つまり版図を広げると
それに応じた新しい部族が帝国民となり、その部族の神がローマ神話の新しい神
として加わったわけね。

ところが、一神教である新興宗教キリスト教が帝国内を席巻してしまったために
版図を広げる戦いが宗教戦化した。こうなると、戦いに負けた部族は皆殺し(全否定)
されるわけだから苛烈に抵抗するようになるし、一神教というのはファッショ的思想
統制だから帝国内の多様性が否定され何も発達しなくなる。
その結果として文明は行き詰まった、んで、分裂(西ローマ帝国・東ローマ帝国)。
西ローマ帝国はギタギタに分裂していったし、東ローマ帝国は文明が停滞して活力を
失ったまま最後は現在のルーマニア(欧州の最貧国)になったわけだ。

というわけで、諸部族がそれぞれの諸神を否定されない多神教の国家(インド、日本)が
長くそれぞれの文明を発達させて複雑化していくのに対し、一神教国家は自分たちの
内部に多様性を包含できず何も生み出せないので、対外征服しか発展手段がない。
その結果、カソリック教スペイン・ポルトガルの世界征服→新教イギリス・オランダの
植民地支配→新教米国の西部開拓・インディアン皆殺し・黒人奴隷・ハワイ侵略・
フィリピン侵略・対日原爆投下と際限ない征服戦をしかけてゆく、、、。

ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じです、相手の全否定・皆殺しを教義化した
ものが一神教、ちなみに無神教である共産主義は一神教からの派生物です。