>>932
神道からみるとそうかもしれませんが、神儒一致の儒教のほうからみると尊皇攘夷論と
明治以降の家族的国家観、それからその後の昭和の天皇主義イデオロギーは思想的には
一本でずっと連続していると思いますよ。

水戸学の会沢正志斎の国体論に、神道を広めることが国を強くするという考えが出てきて
いますが、そのようにナショナリズム思想へと化けた日本流の儒教にとって都合のいい形
の神道であれば、神道はむしろ国家にとって必要不可欠となるわけです。

会沢が国体を論じた「新論」は尊攘の志士たちのバイブル的存在で、明治時代に入ってか
らも広く読まれ、昭和の国体論のなかでも改めて読み直され引き継がれていきます。