スバルリコール、揺れる群馬 太田市の「スバル感謝祭」は中止 出荷・生産停止なら大打撃

 来週半ばをめどに約25万5千台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届ける見通しとなったSUBARU(スバル)の無資格検査問題が群馬県内に波紋を広げている。
 出荷、生産の停止という事態になれば、県内経済への打撃は大きく、県などは対応を急いでいる。

 県は30日、商工会議所や県中小企業団体中央会などの関係者を集めた緊急の対策会議を開催。
 現状の情報共有を行った。

 スバルは太田市と大泉町に工場がある。
 県によると、県内輸送用機械器具の出荷額、加工賃などの規模は計3兆円を超え、ほとんどが自動車関連という。

 9月に無資格検査問題が発覚した日産自動車では出荷停止の措置を講じたことから、県は「今後事態が動いたときに対応できるよう、(各団体と)連携体制を整える」としている。

 群馬銀行の斎藤一雄頭取は同日の定例会見で「今後の動きを見守らないとわからないが、生産停止になれば、大きな影響が出る」と指摘した。

 また、問題を受け、11月5日に太田市のスバル矢島工場で予定されていた恒例行事「2017スバル感謝祭」は中止となった。

産経ニュース 2017.10.31 10:27
http://www.sankei.com/economy/news/171031/ecn1710310024-n1.html