http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171031/k10011206171000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

10月31日 19時51分

経済産業省は東京ガスグループの販売会社が、ガス栓の交換作業の際行う検査で不正を行っていたとして、東京ガスを厳重注意するとともに、これまでに行った16万件の作業に同様の不正がなかったか確認するよう指示しました。

東京ガスグループでは、システムキッチンなどのガスコンロに使われるガス栓に安全上の不備が確認されたとして、関東地方のおよそ45万世帯を対象に、ことし2月からガス栓の交換作業を行っています。

経済産業省によりますと、このうち練馬区や板橋区などで交換作業を行っている東京ガスグループの販売会社「東京ガスライフバルTAKEUCHI」の社員が、ガス栓を交換したあと、ガス漏れ検査を行っていないのに行ったように見せかける不正を86件行っていたということで、練馬区では今月12日にガスコンロが焼けるガス漏れ事故が起きていました。

このため経済産業省は31日、ガス事業法に基づく保安規程に違反するとして、東京ガスを厳重注意するとともに、これまでに行われたおよそ16万件の作業に同様の不正がないか確認するよう指示しました。

東京ガスは「このような事態を発生させ極めて重く受け止めています。お客様に多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます」と話しています。