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11月1日 4時50分

アメリカのトランプ大統領の日本訪問が今月5日に迫る中、ホワイトハウスの高官は滞在中に予定されている大統領と北朝鮮による拉致被害者の家族との面会について、大統領自身が拉致被害の実態を聞き、心を揺さぶられたことが実現につながったと、その経緯を明らかにしました。

トランプ大統領は今週、初のアジア歴訪に出発し、今月5日からの日本滞在中、安倍総理大臣と首脳会談を行うのに続き、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの両親の滋さん、早紀江さん夫妻などと面会する予定です。

先月31日、記者会見したホワイトハウスの高官は、大統領と拉致被害者の家族との面会が実現したことについて、「アメリカ政府高官がワシントンを訪れた家族と面会し、その時に聞いた話を大統領に伝えたところ、強い関心を示し、心を揺さぶられていた」と述べました。

そして、これが、ことし9月の国連総会の演説の中で、トランプ大統領が、横田めぐみさんについて言及したことや、訪日の際の面会につながったと明らかにしました。

そのうえで「北朝鮮の体制の犠牲になった人たちと直接、話をする機会になる」と述べ、核とミサイルの開発を加速させる北朝鮮に対する圧力を日米両国で強化するとともに、非人道的な行為を許さない決意を示す機会にしたいとしています。
一方、高官は、日本の次に訪れる韓国では、「滞在時間の制約から南北を隔てる非武装地帯を視察することはない」と述べました。