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11月1日 6時06分

アメリカ・ラスベガスで58人が死亡したアメリカ史上最悪の銃の乱射事件から1日で1か月となります。警察は銃を乱射したあと死亡した64歳の男の動機の解明を進めていますが、依然として有力な証拠は見つかっておらず、捜査は難航しています。

先月、アメリカ西部ネバダ州のラスベガス中心部にあるホテルの32階から64歳の男が銃を乱射しコンサート会場にいた58人を殺害、およそ500人にけがを負わせた事件から1日で1か月となります。

これまでの捜査で男は、宿泊していたホテルの部屋や自宅に合わせて47丁の銃を所持していたことがわかっていて、このうち半数以上を去年10月以降の1年間に購入していたということで、警察は、男が大量に銃を所持するに至った経緯を調べています。

また、警察は男が銃を乱射した動機についても捜査を進めていますが、これまでのところテロ組織や過激派思想とのつながりはなく依然として有力な証拠は見つかっていないことから捜査は難航しています。

一方、今回の事件では銃に装着することで銃弾の連射が可能になる「バンプストック」と呼ばれる部品が使用され、短時間でおよそ550人が死傷させられたことからこうした部品の規制を求める声が高まっていますが、銃そのものの規制には慎重な声も根強く、銃の規制をめぐる議論は事件のあとも平行線をたどっています。