広島市の松井一実市長は1日の記者会見で、日本政府主導の核兵器廃絶決議が、核兵器禁止条約への言及を欠き賛成国が減ったことについて「唯一の被爆国として国際世論を前進させる器量がなければ、賛同の輪を広げることはできない」と批判した。

 決議は核の非人道性に関する表現も大幅に後退。松井市長は「結果を謙虚に受け止め核軍縮に向けた具体的な措置を取ってほしい」と注文した。

 会見では、核廃絶へ向けた市の取り組みについて、イタリア議会で14日(現地時間)に演説するとも明かした。同議会から招待を受け、下院議事堂で議員ら有志約100人が参加する。

配信2017/11/1 14:29
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