神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、室内に置かれた冷蔵庫の内側から血液反応が出たことが4日、捜査関係者への取材で分かった。死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)は、遺体を冷蔵庫に入れたと認めている。警視庁高尾署捜査本部は、殺害後に切断した遺体の腐敗を遅らせるため一時的に保管していたとみて調べている。
 
捜査関係者によると、室内には備え付けの小さな冷蔵庫のほか、白石容疑者が持ち込んだ中型の冷蔵庫が置かれ、この内側から血液反応が出た。同容疑者は「1人目と2人目の解体に時間がかかり、冷蔵庫に入れた。3人目以降は入れていない」と話しているという。
 
同容疑者はこれまでの調べで、8月末に1人目の女性を殺害し、その後交際相手の男性も殺したと供述。最初の女性を切断するのに3日間かかったと話していた。
 
また、9人の遺体は浴室で切断したと説明した。捜査本部が調べた結果、浴槽のふちや浴室前の廊下などからも血液反応が出た。いずれも少量で、血だまりや遺体を引きずったような形跡は確認できなかった。

配信(2017/11/04-17:03)
時事ドットコム
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