沖縄総合事務局陸運事務所の2017年版業務概況によると、県内のレンタカー車両台数が17年3月末時点で過去最多の3万4914台となり、前年同月比11%(3643台)増となった。事業者数も620社と前年同月比で55社増えた。増加する観光客の利用を背景に、車両数、事業者数共に右肩上がりが続いている。全国の車両台数伸び率は年平均7%だった。

 県内のレンタカー車両台数は11年度まで2万〜2万1千台で推移していたが、13年度の減少を除き、12年度から年間3千〜3800台のペースで増え続けている。17年3月末時点の3万4914台のうち86%の3万台が乗用目的の車両となっている。

 事業者数も過去5年で213社増えた。17年3月末時点で620社のうち66%の411社が沖縄本島に集中しており、那覇空港を起点に観光客の需要を取り込んでいることがうかがえる。

 レンタカー利用客の増加を受け、那覇空港周辺で渋滞が深刻化したり、外国人利用客の交通事故が増えたりするなど、改善が求められている。県と沖縄総合事務局は8月〜9月のピーク時に、バスで空港から事業所まで送迎する実証実験をするなど改善策を探っている。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-608190.html