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11月5日 15時32分

ニュージーランドのアーダーン首相はオーストラリアのターンブル首相と会談し、今週ベトナムで閣僚会合が開かれるTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、参加11か国による大筋合意の実現に意欲を示しました。

先月就任したニュージーランドのアーダーン首相は5日、就任後初めて隣国オーストラリアを訪れてターンブル首相と会談しました。

会談後の記者会見でアーダーン首相は、今週ベトナムで閣僚会合が開かれるTPPについて「ニュージーランドの輸出企業の利益を追求したい。TPPがとりわけ日本との提携によって明確な機会をもたらすことは明らかだ」と述べ、大筋合意を実現させることに意欲を示しました。

一方で、海外に進出した企業がその国の急な制度の変更などで損害を受けた場合に、国を相手取って国際的な仲裁機関に訴訟を起こすことができるISDS条項については修正の可能性を探る方針を示しました。

また、オーストラリアが難民認定を求めて不法に入国しようとした人々をパプアニューギニアにある施設に収容してきたことをめぐって、アーダーン首相は一部の人々の受け入れを提案しましたが、ターンブル首相はアメリカとの間で結ばれた同様の合意を優先させたいと述べました。

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