http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171107/k10011214241000.html

政府は来年度の税制改正で引き上げを検討しているたばこ税について、
来年10月から3年かけて1本当たり合わせて3円増税する案を軸に与党との
調整に入りました。

一般的なたばこにかけられているたばこ税は現在、一部を除いて1本当たり
12.2円となっていますが、政府・与党は厳しい財政状況を踏まえ、社会保障などに
充てる財源を確保するため、たばこ税を引き上げる方針です。

政府は、増税の影響を緩和するため段階的に引き上げることを検討していて、
来年10月から3年かけて1本当たり合わせて3円増税する案を軸に与党との
調整に入りました。

まずは来年10月にたばこ1本当たり1円増税し、2019年度は消費税率が
10%に引き上げられる予定のため増税は見送ります。
そのうえで2020年度と2021年度にそれぞれ1円ずつ増税する方針です。
1本当たり合わせて3円増税した場合に見込まれる増収は2000億円から
3000億円程度となる見通しです。

ただ、たばこ税の引き上げは葉たばこ農家などからの反発も予想され、
政府・与党は今後本格化する税制改正の議論の中で慎重に議論を進める
ことにしています。
たばこをめぐって政府・与党は、火を使わず煙が出ない加熱式たばこについても
来年10月から増税する方針で、今後検討を進めることにしています。