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11月7日 17時03分

シャープは、超高精細な映像が特徴の「8K」に対応した業務用のビデオカメラを映像機器メーカーと協力して開発し、来月から販売すると発表しました。8Kカメラを市場に供給することで、今後の成長の柱の1つに位置づける8K技術を活用した新たな産業の創出を一段と進めたい狙いがあります。

発表によりますと、シャープは、8K映像関連の技術を持つ東京の映像機器メーカー「アストロデザイン」と協力し、8K映像の撮影と収録をしながら、映像の出力も可能な業務用のビデオカメラを開発しました。

そして、8Kカメラの国内での販売を来月から始め、来年前半にはアメリカと台湾で、来年度中には中国でも販売を始めるとしています。

さらに、早ければ2019年にも、8Kに対応した民生用のビデオカメラを発売することを検討しているとしています。

シャープは、今後の成長の柱の1つとして、画素数が今のハイビジョンの16倍、4Kの4倍と超高精細な映像が特徴の、8K技術を活用した新たな産業の創出を掲げていて、世界初の、8Kに対応した家庭向けの液晶テレビを、先月中国で発売し、国内でも来月1日に発売する方針です。

シャープとしては、8Kのテレビやモニターに加え、ビデオカメラを供給することで、放送だけでなく、医療やセキュリティー、それに検査の分野など、8Kの技術を活用した新たな産業の創出を強力に進めたい狙いがあります。

シャープの西山博一8Kエコシステム戦略推進室長は「新生シャープが新しい領域に名乗りを上げた。8Kに、次世代の通信方式や人工知能を組み合わせることで、新しい価値を生み出せる。今までの不便を解消することで、ワクワクする社会を8Kで可能にしていきたい」と述べました。

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