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(リンク先に動画ニュースあり)

11月7日 20時35分

小型の無人機、ドローンの利用が広がる中、ソニーは、自動運転のベンチャー企業と共同で開発した飛行機型のドローンで、来年度中にも災害時の物資輸送の事業を始めることになりました。

ドローンを使った輸送事業を始めるのは、ソニーと自動運転技術を手がけるベンチャー企業「ZMP」が共同で出資するエアロセンスです。

7日は、この会社が開発した飛行機型のドローンが公開されました。このドローンは時速100キロ以上の速さで長い距離を飛行し、垂直に離着陸もできることが特徴で、ことし8月から福岡市で医薬品などを離島に輸送する実証実験を始めています。

この会社では、これまでの実験結果から、基本的な安全性の確保など実用化のめどが立ったとして、災害時に医薬品などを輸送する事業を来年度中にも始める計画です。
まずは災害時に物資の輸送に時間がかかる離島などでの活用を想定していて、3年後の2020年度には100億円規模の売り上げを目指すとしています。

エアロセンスの谷口恒代表取締役は「早く遠くまで飛行できるので、緊急輸送に非常に効果的だ。森林に飛ばして広い範囲で木の発育状態を見ることにも向いているので、農林業などにも用途を拡げていきたい」と話しています。

ドローンの活用をめぐっては、NTTドコモも、山間部に医薬品などを運ぶ実証実験を進めています。