JR岡山駅から南に延びる岡山市役所筋の路側帯に設けられたレーン。
路面に青いラインを引き、白い字で大書して「自転車専用」であることをアピールしているが、車が止められるケースが目立つ。

レーンは、駅前の大型商業施設開業(2014年12月)を控えた同年秋、自転車の通行量増加を見越し、
同市が約800メートル区間の両端に整備。
オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ一帯とあって、日中に限り荷さばきのトラックが駐車できるスペースも5カ所確保した。

 「車や歩行者との接触を避けるためにレーンを通っているのに…。車道によけるときは怖い」。
やむを得ない面があるとはいえ、レーンに次々と車が止められる現状に、自転車の女性(55)は戸惑う。
岡山県警は「一時的な乗降や荷降ろし以外の駐停車は禁止」とし、昨年はレーンで約70件の違反を取り締まった。

 専用レーンは、まちの回遊性向上、二酸化炭素の排出抑制などを狙いに、同市が目指す「自転車先進都市」の重要な都市基盤の一つだ。
「車も自転車もマナーとルールを守り、互いを思いやりながら利用することが大切」と県警の担当者。
駐停車する車との円滑な共存は、誰もが自転車を利用しやすい先進都市の実現に向け、避けて通れない課題と言えそうだ。

http://www.sanyonews.jp/article/624616/1/

岡山市役所筋の自転車レーン(画像の一部を加工しています)
http://static.sanyonews.jp/image/box/ba9006eb9f7e6fe0bf422a0432b442f6.jpg