職員の机に残された書き置き。センター長の手書きとみられる文字で「役立たず」などと記されていた
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山形大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)の職員3人が今年3〜5月、センター長の男性教授からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして相次いで退職した問題で、河北新報社は8日、センター長が職員1人の机に残したとされる書き置きの画像を入手した。職員は学内のハラスメント防止規程で定められた窓口に相談した後、雇い止めに遭った。

関係者によると、書き置きがあったのは昨年秋。筆記具がそろっていないことに腹を立てたとみられ、「役立たず」などと書き殴られていた。文字はセンター長の筆跡とみられる。
学内ではこのほか、センター長にはさみを投げ付けられたとの訴えや、退職で生じるセンターの損失を穴埋めするよう多額の寄付を迫られたという声が、退職した職員たちから上がっている。

同大職員組合は今年5月、飯豊研究センターでパワハラの訴えが相次いだ実態を把握しているかどうかを問う質問書を小山清人学長宛てに提出。「深刻なパワハラが常態化していたことは疑いの余地がない」と強調した上で、雇い止めに遭った職員についてはセンター長による「報復の可能性」も指摘していた。
大学側は組合に「個別の案件については存否を含めて回答しかねる」とする文書を返しただけで、その後の組合の質問にも具体的な説明を拒否し続けている。

河北新報社は10月末からセンター長に取材を申し込んでいるが、8日までに応答はない。

配信2017年11月09日木曜日
河北新報
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