0001みつを ★
2017/11/10(金) 20:07:43.15ID:CAP_USER911月10日 18時24分
神戸製鋼所は、一連の検査データの改ざん問題について、会社の収益重視や、納期優先の姿勢が不正につながったとする社内調査の結果を公表しました。川崎社長は年内をめどに外部の調査委員会がまとめる報告書などを踏まえ、みずからの責任の取り方を判断する考えを示しました。
神戸製鋼の川崎博也社長は10日、経済産業省を訪れ、一連のデータ改ざん問題について謝罪したうえで、社内調査の報告書を提出しました。
報告書によりますと、一連の不正について、「工場で起きているこれほどの事態を経営が問題として取り上げ、対応できていなかったこと自体が大きな問題だ」としたうえで、経営陣が収益重視の評価を推し進め、現場の実態を把握しようとしなかったことが不正につながったとしています。
また、不正を引き起こした要因として、生産や納期を優先する風土のもと、検査が軽視され、顧客からクレームがないかぎり問題がないと考えるなど品質への意識が低かったことをあげています。
さらに、不正が行われた範囲が売り上げの数%の規模に達し、申告するのが難しくなったことや、異動が少なく閉鎖的な組織だったことが長年、不正が続いた背景にあるとしています。
そのうえで再発防止策として、試験検査データの記録を手書きではなく自動化することや、複数の社員が元のデータを確認するなどの仕組みを構築すること、それに本社に監査の新部署をつくるなどチェック機能を強化し、組織体制の強化を図ることを明らかにしました。
川崎社長は記者会見でみずからの経営責任について、「来月中に外部調査委員会から出される報告書を参考にして、当社としての最終的な対策をまとめたい。それまでは私のリーダーシップのもとで短期間でそれを終えたい。私の経営責任はその後、しかるべき段階で判断したい」と述べました。
データ改ざんの手口
アルミや銅などの製品で発覚した検査データの改ざん。神戸製鋼の元社員への取材で具体的な手口がわかってきました。
山口県の長府製造所で、データの改ざんに関わったという元社員によりますと、完成した製品を検査した結果、顧客と契約した基準を満たさず、不合格となった場合、機械から赤い紙が出てきます。
検査の責任者である品質保証室の室長に相談し、改ざんすると決めると、検査証明書に新たな数値を入力。データを書き換え、基準を満たしているとして、出荷していたということです。
こうしたデータの改ざんは担当者の間で「メイキング」という隠語で呼ばれていたということです。
工場では、検査で不合格になった製品を作り直すと、納期に間に合わなくなるおそれがあるとして、データを改ざんして出荷する不正が繰り返されていたということです。
元社員は「担当者は安全性には間違いないという判断をして出荷していた。納期が守られなかったら神戸製鋼の信頼が揺らいでしまう」と話し、不正の背景には納期に対する強いプレッシャーがあったと証言しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171110/K10011219071_1711101810_1711101811_01_03.jpg