https://www.cnn.co.jp/m/usa/35110127.html

2017.11.10 Fri posted at 17:30 JST

(CNN) 米テキサス州サンアントニオの病院で出産予定日より4カ月以上早く、妊娠21週と4日で生まれた女の子が、元気に3歳を迎えた。担当医の報告が小児医学専門誌の最新号に掲載されている。

予定より早く生まれた赤ちゃんの命が助かる可能性があるかどうかの境目は、米国では一般に妊娠22週と考えられている。

母のコートニー・ステンズラッドさん(35)は2014年、絨毛膜羊膜炎と呼ばれる感染症にかかって22週の手前で破水を起こし、分べん室へ運ばれた。

その場で21週での出産例を探そうとインターネット検索を試みたが、出てきたのは22週以降の経験談ばかり。この時期では赤ちゃんが生きられる望みはほとんどないことを知ったという。

体重わずか425グラムの女の子が生まれた。出産直後、まだへその緒がつながった娘を抱いたステンズラッドさんに、担当医が「助かる可能性はとても低く、蘇生措置は勧められない」と告げた。

「でも心の中で何かが私に言っていた。希望を持って、ただ信じて、と」「だから、やってみていただけますかと頼みました」

家族のプライバシーを守るために娘の名前や現在の写真は公開できないけれど、たった今、分べん室で検索しているほかの母親たちにこの奇跡を知ってほしいと、ステンズラッドさんは話す。

担当医らの報告によれば、赤ちゃんは新生児集中治療室(NICU)で長期間のケアを受け、生後126日でようやく退院した。聴覚や視覚の異常や脳性まひなどの後遺症もなく、元気に保育園に通っている。

ただし担当医は「単に例外的なケースだった可能性もあり、安易に一般化することはできない」と、慎重な立場を示している。

https://www.cnn.co.jp/storage/2017/11/09/16cbffb0b5f4f8c8641d74b69ee52e81/t/320/177/d/babyfootimage.jpg