てるみくらぶ、不振隠蔽か 債務超過でも配当実施
2017年11月10日 07時05分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017111001001082.html

 格安旅行会社「てるみくらぶ」の融資金詐取事件で、警視庁捜査2課に詐欺容疑などで逮捕された社長の山田千賀子容疑者(67)が、同社が債務超過に陥った2014年9月期に、5千万円の配当を実施していたことが10日、関係者への取材で分かった。
 山田容疑者は社長のため、配当やその額を決める立場にあった。会社法は原則、債務超過の状態で配当を実施することなどを禁止している。経営不振を隠蔽するために配当を実施していた可能性もあり、警視庁は資金の流れなど経営実態の解明を進めている。
 破産申立書などによると、てるみくらぶは14年9月期に、5千万円の配当を実施した。