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11月15日 5時32分

ドイツで行われている「COP23」で、中川環境大臣は、地球全体の温室効果ガスを調べるため、日本が開発を進めている観測衛星「いぶき2号」を来年度中に打ち上げる方針を明らかにし、世界の温暖化対策に貢献したいと強調しました。

これは、ドイツ・ボンで開かれている「COP23」に参加している中川環境大臣が14日、NHKの取材に対して明らかにしたものです。それによりますと、地球全体の温室効果ガスを調べるため、環境省などが開発を進めている観測衛星「いぶき2号」を来年度中に打ち上げて、「パリ協定」に基づく温暖化対策が始まる前に運用を始めたいとしています。

「いぶき2号」は平成21年に打ち上げられた観測衛星「いぶき」の後継機で、工場や発電所などから人為的に排出される二酸化炭素を特定して観測できるほか、都市や工業地帯ごとの排出量を20キロ四方の単位で観測することができるとされています。

中川環境大臣は「パリ協定を実行するにはまずは、各国の排出量が正確でないといけない。日本のCO2を正確に算定できるノウハウを途上国に提供したい」と述べ、各国の温室効果ガスの排出量を検証する際に、「いぶき2号」の観測結果が活用されることへの期待感を示しました。