政府は17日の閣議で、ミャンマーの少数派ロヒンギャの人たちが避難している隣国のバングラデシュに対し、国際機関を通じて1500万ドルの緊急の無償資金協力を行うことを決めました。

ミャンマー西部のラカイン州では、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の間で戦闘が起き、60万人以上のロヒンギャの住民が隣国のバングラデシュに避難しています。

これを受けて、政府は17日の閣議で、バングラデシュに対し食料や物資の運搬のための支援などとして国連のWFP=世界食糧計画を通じて1500万ドル、日本円で16億5000万円の緊急の無償資金協力を行うことを決めました。

一方、河野外務大臣は、18日から3日間の日程でバングラデシュを訪れ、外相会談などを通じて支援の内容を伝えるほか、避難民のキャンプを視察することにしています。

河野大臣は、閣議のあと記者団に対し「さまざまな生活物資が足りず、数十万人が困難な状況に置かれているので、避難している人たちの状況の改善に力を尽くしたい。バングラデシュとミャンマーの政府間で対話が始まっており、しっかりバックアップしていきたい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011226661000.html