福岡市東区の「光和保育園」で今年9月、2階ベランダの看板が落下し、園庭にいた女児(2)が額を切る事故が起きていたことがわかった。

同園は1か月余り、事故を市に報告していなかった。

 同園によると、9月13日午前10時頃、高さ約4・4メートルの2階ベランダのフェンスに、結束バンド6本でくくりつけていたプラスチック製の看板(90センチ四方、重さ約4・6キロ)が落ち、運動会の練習をしていた女児の額に当たった。女児は額を数センチ切るなどし、病院で治療を受けた。当時、女児以外にも数人の園児がいたが、無事だった。

 女児は事故後、登園を怖がり、休んでいる状態が続いているという。

 看板は月1回、保育士らが目視などで点検していた。同園は、読売新聞の取材に「安全対策について認識が甘かった。女児にけがをさせ、大変申し訳ない」と陳謝。今後、安全点検は専門業者に依頼し、再発防止に努めるとしている。

2017年11月18日 13時34分
YOMIURI ONLINE
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