神戸市垂水区で昨年10月、市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題をめぐり、市教委設置の第三者委員会が、女子生徒が自殺前に同級生から中傷されるなどのいじめを受けていたと調査報告書案で認定していたことが20日、分かった。

 一方、報告書案では、いじめと自殺の因果関係は不明としており、女子生徒の母親(42)と代理人弁護士が20日、第三者委に追加調査を申し入れた。

 市教委は昨年12月、母親から要望を受け、大学教授らで構成される第三者委を設置。全校生徒へのアンケートなどを行い、今年8月に報告書案を遺族に示した。報告書案は現段階では公表されていない。

 代理人によると、報告書案では、同級生からの「顔面凶器」といった中傷や、足を引っかけるなどの行為がいじめだったと認定。一方、いじめの背景や自殺原因は不明のままだった。

 会見した母親は「報告書案では、なぜ娘がいじめられて亡くなったのか背景がみえない」と訴えた。

 女子生徒は昨年10月6日午後、垂水区内の川で首つり自殺を図った。兵庫県警によると、遺書のようなメモが見つかったが、いじめをうかがわせる内容はなかったという

配信2017.11.20 11:49更新
産経WEST
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