和歌山県フェンシング協会の選手強化関係の経理担当だった6年間に、県体育協会からの補助金約200万円を不正に事務処理し、一部を目的外に流用していたとして、県教育委員会は24日、県教委総務課の男性主査(44)を停職6カ月の懲戒処分にした。

 県教委によると、フェンシング協会に10〜15年度、県体協から選手延べ84人分(実人数36人)の大会旅費195万7400円が補助されたが、主査は対象選手に渡さないまま、このうち99万7780円を用具購入費、施設利用料に流用したという。

 残りは今年3月にフェンシング協会内で発覚するまで、現金で所持していたといい、その後、主査は全額を返還。対象選手に旅費が支払われた。

 主査は「協会宛ての請求書が来て、財源がなかったことから立て替えていたが、限界が来て流用してしまった。選手への旅費の支払いが遅くなって申し訳ない」と話しているという。

配信2017年11月25日
紀伊民報
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