>>488 (続き)

特に所得の高い正社員は社会保障制度で「負担が軽く優遇」されている。

対して非正規など低所得者になりやすい人たちの社会保障制度の「負担が重く」、その社会保障からの「サービスも少ない」。

*所得に対する負担割合は、会社の正社員が加入する『厚生年金』の保険料(会社の負担分を含む)の場合900万円までは一定で
900万円以上になって来ると「右肩下がり」で負担が少なくなっている。

(低所得者ほど所得に対する保険料の負担割合が高く、特に900万人以上の所得になればなるほど負担が低くなる。)

つまり、厚生年金は「逆進的な構造」なのだ。

対して非正規やパートタイムや自営業などが加入する『国民年金』は、
「所得に関係なく」一律年間16万円ぐらいかかるため、
低所得者ほど負担割合がかなり高くなり、所得が高くなるほど急勾配の「右肩下がり」で負担割合が下落していく。

つまり、国民年金は極めて「逆進的な構造」なのだ。

また『医療や介護』の保険料も逆進的だそうだ。

このように日本の社会保障制度には、『低所得者ほど所得に対する負担割合が高く、
所得が高くなるほど負担が小さくなる』など、困っている人へ再配分出来ない、
日本の格差を拡大させてしまう構造的な欠陥がある。

格差を解消しないと、困っている人を助ける国家や社会にならないと、
日本はそんなに持たないと思う。
(続く)