>>778 (続き)

[アメリカとの同盟を強化している国は貧困率が高い]
日本、オーストラリア。

*日本は先進国OECD諸国との比較において、『貧困率』が全人口で14.9%で、アメリカの17.1%に次いで高い。
特に顕著なのは、日本の高齢者の貧困率の高さだ。全人口よりも高くなり、
65歳以上で22.0%、65〜74歳で19.4%、75歳以上で25.4%

しかし、日本の高齢者全体ではOECD加盟国の平均以上で豊か。でも、貧困率も高いので高齢者の格差が激しい。
(OECD30カ国の平均、
全人口10.6%、65歳以上13.5%、65〜74歳で11.7%、75歳以上で16.1% 2008年のデータ)

*ちなみに面白い傾向があって、アメリカや日本、オーストラリアと
アメリカとそのアメリカの同盟関係が緊密な国の全人口と高齢者の貧困率が際立って他国よりも高い。

オーストラリアの同じ英連邦のカナダ、ニュージーランド、イギリスは、
全人口ではOECDの平均前後だが、
高齢者の貧困率は平均以下で低い数値が多い。
全人口でも平均的で高齢者の貧困率が低く、高齢者の格差が低いようだ。

*「オーストラリアや日本は、昨今、アメリカとの同盟関係を強化している国」と見られている。

それらの国で全人口も高齢者世代でも貧困率が、
他国より際立って高いのは大変興味深い。

しかし、オーストラリアと日本とでは、際立った違いがある。

それは債務残高だ。

『オーストラリアの一般政府の対GDP比の債務残高は、41.92% (2017年)と、
極めて安定している財政状況なのだ』

対して、日本は240.30% (2017年)。

※一般政府とは「国や地方自治体、社会保障基金」のことを指す。
(続く)