2014.07.02


 いま、宝くじで高額当せんが多く出る土地として、大きな話題になっている所がある。そこは東京や大阪のような大都市ではなく、山口県宇部市だ。
瀬戸内海に面した人口17万人足らずのこの町では、驚くべきことに、市内の売り場でジャンボ宝くじなどの“億当せん”が6年連続で出ているのだ。
偶然とは思えないこの偏りに、一体どのような要因があるのかを探ってみよう。
宇部市内では、今年も5月30日に抽せんが行われた『ロト7』で、6億3千万円を超える当せんが出た。

この売場は『ウェスタまるき西岐波店宝くじ売り場』で、これまで高額当せんが出たことはなかったという。
6年連続の高額当せんは、2009年の年末ジャンボの1等・前後賞合わせた3億円が2組出た『宇部琴芝チャンスセンター』(以降「宇部琴芝CC」)から始まっている。
35年続くこの売場で過去の最高当せん額は1千万円だった。
その後も、この売り場では2010年と2011年の年末ジャンボで1等・前後賞合わせた3億円、
2012年のドリームジャンボでも
同様に1億1千万円の当せんが出ており、4年連続で同じ売り場での“億当せん”となり、
「奇跡の売り場」と評判になった。
宝くじ研究家の山口旦訓氏は、この売場について「2009年の年末ジャンボで1等が2本出ました。地方の小さな売り場で確率500万分の1の1等が2本も出ること自体信じられないが、2010年、2011年と3年連続して年末ジャンボで1等を出しています。
この確率だけでも天文学的数字ですが、さらに今年のドリームジャンボでも1等を出した。奇跡としかいいようがありません」(週刊ポスト、小学館、2012年8月3日号)と興奮気味に語る。このような実績が話題となって、今では北海道や沖縄からも買いに来る人がいるとか。

 2013年には、今度は『宇部メルクスチャンスセンター』という売り場で、年末ジャンボの1等・前後賞合わせて7億円の当せんが出た。そして今年は前述の『ロト7』の高額当せんだ。


山口県と言えば「田布施システム」です。宝くじの当選者が多数出ても、不思議ではないパワーを秘めた土地柄ですw