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11月27日 17時54分

おととし、都立高校の男子生徒が自殺した問題で、東京都教育委員会が設置した専門家による部会が「いじめがあったと判断することは極めて困難」と結論づけたことを受けて、都は、別の専門家による新たな検証チームを立ち上げ、知事による再調査の必要性を検討することになりました。

おととし、都立高校1年生の男子生徒が、山梨県のJRの駅でホームから線路に飛び降りて自殺した問題では、生徒の母親がLINEなどにいじめが疑われる記述があったとして調査を求めましたが、都教育委員会の専門家による部会はことし9月、「いじめがあったと判断することは極めて困難」と結論づけた報告書をまとめました。

法律では、教育委員会による調査結果について、知事が再調査できると規定されていることから、都は、再調査の必要性を検討するため、別の大学教授と弁護士の3人の専門家による新たな検証チームを立ち上げました。

27日の初会合では、都教育委員会の部会がまとめた報告書と母親から提出された意見の2つの文書について、今後内容などを突き合わせ、教育委員会の調査が十分だったかなどを検討していくことになりました。

小池知事は、検証チームの検討を受けて、再調査すべきか判断することになります。